「飲食業界ってブラックだよねぇ…。」
そんなイメージが定着し続けています。
その要因はいろいろとありますが『パワハラ』も大きな原因になっていると感じます。
ワタシは、アルバイト時代から数えて14年ほど飲食業界に身を置いていましたが、いろいろな現場を見てきました。
良い職場もありましたし、日々苦痛を感じる職場もありました(笑)
そんなワタシが改めて飲食業界のパワハラ事情を考えてみました。
特にウザいパワハラ上司を黙らせる方法はワタシ自身が実践して成果を出した方法でもあるので、もし今、アナタがお悩みなのであれば読み進めて見てくださいね!
飲食業界はパワハラのストレスがヤバいって本当?
『飲食業界ってブラックだよねぇ。』
ワタシが飲食業界で働いていたころ、あらゆる知人からそのような言葉を投げかけられました!
(いやいや、実際に働いてんのに面と向かってよくそんなこと言うなぁ…)
と思っていましたが、事実だから仕方ない…(笑)
飲食業界=ブラック
というイメージが出来上がっているのは周知の事実。
その理由は色々とありますがザクッと紹介するとこんなイメージを持っている人が多いからでしょう。
- 労働時間めちゃ長い
- 休日が少ない
- 一般企業で働く人と真逆の生活スタイル
- 立ち仕事で疲れる
- 労働時間の割に給料が安い
これらは正直、イメージではなくて事実です(笑)
ですので、この労働条件を見るだけでパワハラだと感じてしまう方もいるかもしれません…。
でも、自ら進んで飲食業界に就職したワタシとしては、労働時間が長いとか休み少ないとか立ち仕事しんどそうとかはある程度覚悟してたわけです。
やりがいとしてはかなりある仕事だとワタシは考えています。
飲食業界を辞めた今でも接客は好きですし、たくさんのお客様から「ありがとう」と言ってもらえる素晴らしい仕事だと考えています。
まぁ、月に300時間以上働いても手取り15万円程度の給料なのに、笑顔で働いてるんだからドMだと思われても仕方ないですね(笑)
当時はそれでも良かったんです!
楽しかったから♪
徐々に異変に気づいて飲食業を去るまでの経緯はプロフィールにまとめてますので、気になる方はご覧になってください。
さて、少し話が逸れましたが、本当のパワハラなるものを経験したこともあります。
ところで、アナタにとって『パワハラ』ってなんでしょうか?
なかなか基準がわからなかったのでちょこっと調べてみました。
厚生労働省が定めるパワハラとは以下のような状況を指すそうです。
職場のパワーハラスメントとは、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」をいう。
出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002tye7-att/2r9852000002tyi9.pdf
うーん。
正直、よくわからないですね…。
と思ったら、もう少し具体的に説明してくれている箇所がありました!
〈職場のパワーハラスメントの6類型〉
①身体的な攻撃
暴行・傷害②精神的な攻撃
脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言③人間関係からの切り離し
隔離・仲間外し・無視④過大な要求
業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害⑤過小な要求
業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと⑥個の侵害
私的なことに過度に立ち入ること出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002tye7-att/2r9852000002tyi9.pdf
あーこれならなんとなく想像つきますね。
『いやいや、身体的な攻撃とかないでしょ!』
って思う方もいらっしゃるかもしれません。
正直、ワタシの新入社員として働いていた企業とかありました(笑)
ケルナグール的な行為だったり、キッチンではよくモノが飛び交ってましたねぇ…。
言葉の暴力もありました。
- 「脳みそ買ってこい」
- 「オマエ、いてもいなくても一緒だな」
- 「邪魔だから早く帰れ」
なんてのは毎日のように言われてましたね(笑)
今考えたら異常なんですが、当時はなぜか「自分が仕事できないから仕方ない」みたいに追い込まれてた感じがします(笑)
逆に反骨精神でなんとか踏ん張ってたきもしますが、メンタル弱い人は数日で来なくなるスタッフもいました。
ワタシが最後にいた企業は暴力的なハラスメントは見かけることはあまりなかったですが、人格を傷つけるような言葉によるパワハラや無理難題を押し付けるようなパワハラは度々見かけましたね。
一般的な企業とはちょっと異なるこの酷い状況。
というか、飲食以外の業界で働いた経験がないのでなんとも言えませんが、たぶん変わってると思います。
では、その原因はどこにあるのかを考察してみました。
ちなみに、良好な職場もたくさんありましたので、全ての職場が劣悪な環境ではないということを頭に置いてくださいね。
飲食業界のパワハラがエグい理由とは?
ワタシが考える上で、飲食業界で特にパワハラがエグい理由は大きく分けて2点です。
- 職人気質の業界であること
- 比較的学歴が必要ない業界であること
では順番に解説していきます。
飲食業界は職人気質が強い
今でこそ、職人気質とは関係ない店舗や企業も増えてきましたが、元々は寿司『職人』と表現するくらい飲食業界は伝統芸能に近い考え方がありました。
これは和食に限ったわけではなく、ワタシの見る限りフレンチもイタリアンもピッツァイオーロ(ピザ職人)も同じです。
見習いのことを修行と良いますから、歴史的な背景が絡んでいるのは間違いないんですよね。
その上で、職人の世界とは、師匠がいて弟子がいます。
師匠の言うことは絶対!
これがネジ曲がってパワハラに繋がっている職場(というよりは、上に立つ人の資質)があるのは間違いないでしょう。
美味しい料理は作れるけど、人を指導するスキルはなかったり、人格的に変わってる人というのはいるものです。
これは、飲食の業界に限ったことではないでしょうね。
ただ、飲食業界はそれが良しとされてきたってことなんです。
そのため、パワハラがまかり通っていたんですね。
今でこそさすがに少なくなってきてはいるものの、まだ他の業界に比べて根深いと感じます。
飲食業界は比較的学歴が必要でない業界
もう一つの原因が、学歴を必要とせずに簡単に就職できることだと考えています。
飲食店は一部の店舗を除いて、ほとんどが常に人材不足に頭を悩ませています。
飲食業界では、数十年前まで接客サービスなんてものにチカラを入れていませんでした。
ですので、単純な労働力として人材を求めていたため、特に学歴を求めていなかったという背景があります。
日本においてはサービス側のスタッフが地位的に低いという考えも昔からありました。
「お運びさん」と呼ばれ、誰でも出来る仕事として扱われていました。
今でこそ、ソムリエやバリスタなどという資格が一般的になってきましたが、社会的地位の低さはこの上なかったでしょう。
ちなみに、ワタシは4年制の公立大学を卒業していますが、親からは大学まで行って主食するような業界じゃないと当時は猛反対されました(笑)
もちろん、学歴がすべてとは言いませんし、ココから先の時代は学歴よりも個々の発信力や影響力が重要になってくると思っています。
しかしながら、学歴のある人はある程度の受験勉強に耐えているという背景があります。
(さすがに受けたら受かるFラン大学とかは除きますが…。)
ですので、どうしても割合で考えると何かと我慢できなかったり、新しい何かを採り入れるときに億劫な人が多くなっちゃうんですよね。
そういう人が、店長とかそれ以上の職位であるエリアマネージャーとかになっちゃうと、人によってはトンデモのパワハラ上司になってしまう可能性があるんです。
【実例】飲食企業で受けたパワハラというか不条理…?
では、ワタシが飲食業で受けたパワハラの実例をご紹介します。
なんというか細かいものまで数えるとキリがないので、陰口・悪口とか新入社員時代の事例はやめておきます(笑)
と言っても、ワタシ自身は直接のパワハラを受けた経験って新入社員とかの頃だけなんですよね…。
腹立つことは日常茶飯事でしたけど(笑)
強いて言うなら、新規オープンの店舗に店長として赴任したら立地が特殊でオープン月からしばらくの期間、大赤字を叩き出したことはあります!
立地のマーケティングには現場の人間は携わらないのですが、開店したら責任はすべて店長ですからね。
当たり前といえば当たり前ですし改善に務めましたが、マーケティング部の人間と一度話ししたいと言ってみたものの実現はしませんでしたね(笑)
まぁ、パワハラと言うよりは不条理だと感じることが多かったように思います。
あとは、年功序列的に評価されて昇進する体質の企業だったので、仕事ができるかどうかではなく勤続年数が長い人間が上司になるケースがありました。
ワタシよりも仕事ができる人だったり人間的に尊敬できる人であればいいんす。
ただ、部長や社長にはヘコヘコして媚びへつらいながら、部下にはキツく当たるという人もわりといたんですよねぇ。
でも、年功序列だからワタシよりも常に職位は高いわけです…。
ワタシの性格的に誰かに媚びを売るとかに興味がなかったので、自分で稼げるようになって印象の仕事を辞めるに至ったのも事実ですね。
ワタシ自身がパワハラを受けることはあまりなかったですが、異動元の店舗の社員やアルバイトスタッフがパワハラを受けて相談に乗ったりしていました。
そんなときに伝えていた対処法をお伝えします。
パワハラしてくるウザい上司を黙らせるには?
ワタシの経験では、だいたい2つのパターンのどちらかで解決できます。
ですので、アナタに合ったやり方を見つけてみてくださいね。
では、順番に紹介していきます!
①物的証拠を押さえて相談する
この方法が一番、今の世の中に合ってるはずです。
一言にパワハラと言っても多くの種類がありますよね。
ただ、昨今、殆どの企業でコンプライアンスには敏感になっているので、社内に相談室などが設けられているはずです。
もし、そういった部署がなかったら相当時代遅れの企業か規模が小さい企業かのどちらかでしょう。
いずれにしても大切なのは、確固たる証拠を押さえることです。
こちらは、スマホの普及などで音声録音をしたり、動画を撮影したりしやすくなりましたね。
悪用はしてはいけませんが、やむを得ない時はそういった技術をバシバシ使っていきましょう!
暴力系や罵詈雑言系のパワハラ、もしくはセクハラの場合もこれで大体解決できますよ。
撮影したり録音するのに抵抗がある人も多いでしょうし、やはり勇気が必要です。
でも、大切なことは自分自身を守ることですからね。
正直、精神的に弱りきってしまうと正常な判断ができなくなります。
こうなってしまうと恐らく自分だけのチカラで解決するのは厳しくなってしまうので、深刻にならないうちに勇気を持って身近な人や公的な機関に相談しましょう。
②仕事のスキルを磨いて黙らせる
さて、次のパワハラ上司の黙らせ方は、仕事で見返すパターンです。
良くも悪くも仕事ができる人間にはあまり強く言ってきません。
会社への貢献度が高いのであれば、特に構う必要もないですよね。
逆に考えると仕事ができなかったり失敗ばかりしていたら、多少は責められても仕方がないと言えます。
もし、自分の力量が足りなくて悔しい思いをしたのなら、仕事で見返してやりましょう!
ちなみに仕事ができる人はだいたいコミュニケーションも上手いので、パワハラ上司にはなりにくいんですよね。
ということは、仕事ができない上司ほどパワハラしてくるとも言えます(笑)
だから、黙らせるのも割と簡単です!
飲食業で学歴が浅い人間が上司の場合、エクセルのスキルやパソコンの基礎知識を心得てない人がビックリするくらいいます…。
まずそんなレベルの人間は、アナタが勉強をして見返してやればいいだけです!!
飲食店のサービス側の必要なスキルは超少ないって知ってますか?
- 料理・店舗に関する知識や情報
- 店舗に合わせたサービススタイル
- 計数管理(PLの見方/人件費/原価率etc)
- 店舗戦略(マーケティング/施策etc)
このうち、1と2に関しては最低限なのでしっかりと見に付けましょう。
店長となると計数管理は必須です。
お店の経営状態を把握するためにはこれもめちゃくちゃ大切なんですが、正直ワタシの体感的に3ヶ月真剣にやればだいたいのことは理解できます!
どの飲食店でも、原価率・人件費率と固定費によって店舗の利益率はだいたい決まりますからね。
後は、損益分岐点をしっかり把握しておけば、最低限の経営状況は把握できます。
そして、最後が店舗戦略です。
これが当然一番大切な部分なのですが、ネット情報や書籍でも勉強できることはたくさんあるので会社のお金であれこれ試すという感覚を持つのがオススメ♪
この4つのポイントを勉強すれば、訳わからんツッコミをしてくる人は少なくなります(笑)
たまにエクセルができないという人がいましたが、そんなものは勉強すれば済む話なのでぱぱっと覚えちゃいましょう。
書店に平積みで並んでいる「初めてのエクセル」みたいな分厚い本の前半部分だけ覚えれば飲食店で使うエクセルなんて余裕でしょう!
とまあエラソーにお伝えしてきましたが、ワタシもバリバリ頭が良くていい結果を出していたわけではありません(笑)
それより、もっと簡単な方法がありますのでご紹介しますね。
黙らしてもウザい上司は必ず現れる!根本的な解決を考えてみる
ウザい上司と付き合わないためにアナタができること!
それは、会社を辞めることです!
はい、これが一番手っ取り早いです。
ただし、転職のことではありません。
アナタが飲食業界が大好きなのであれば、転職でもOKでしょう。
ただし、4社の飲食企業を渡り歩いたワタシの結論としては
どこの会社でもウザい上司はいます!
むしろ、ウザい同僚もウザい部下もいます(笑)
集団で仕事をしているのですから、アナタと合わない人がいるなんてのは当たり前ですよね。
だって、中学にも高校にもクラスで何人かは「こいつとは全然合わんなぁ」と感じた人いたでしょ?
だから、会社を辞めてしまうのが一番手っ取り早いわけですね!
「でも、プータローでは生活できんやないか!」
と仰るのもごもっともです。
だから、自分で稼ぐスキルを身につければいいのです。
もし、アナタが毎月自分のチカラだけでお金を稼ぐことができたら、今の職場にこだわり続けますか?
いきなり50万円稼ぐことは難しいですが、
もし毎月10万円を稼ぐことができたらどうでしょう?
それだけだと生活はできないですが、副業としてなら十分な額ですよね。
年収で言うと120万円アップです!
ワタシが平社員から店長職に昇進した時、月給3万円アップでした。
実際に店長として働き始めたときのワタシの正直な感想は
『こんな激務なのに3万円しか変わらんのかぁ…。』
というものでした(笑)
でも、別の収入で10万円あると生活にも心にもゆとりが出てきます!
- 恋人とのデートにお金を使える
- 好きな洋服を遠慮なく買える
- 外食で過剰な節約をしなくていい
- 将来のためにしっかりと貯金できる
人によって使い方は様々ですが、お金に余裕を持てることで、何か理不尽なことで怒られたとしてもあまり気にならなくなります(笑)
もし、本気でムカつくことがあったら
『絶対にもっと稼いでこんな会社、辞めてやる!』
という意気込みに変わりますからね。
実際にワタシはそちらのタイプです。
さっさと会社を辞め、今はムカつく上司の相手をすることなく自由に生活し、無駄なストレスを感じること無く暮らしています♪
もちろん会社を辞めることだけが良いとは思いません。
サラリーマンにはサラリーマンの良さがあります。
ですが、給料とは別の収入源を持っているというのはかなり安心できるのも事実です。
せっかくの一度きりの人生ですので、豊かな生活を実現するために副業にトライしてみるのもいいのではないでしょうか?